毎日のように聞いているポッドキャスティングの大御所("podfather"と呼ぶ人も最近は出ている)Adam Curryが最近Daily Source Codeで毎日のようにかけているCruiseBoxというバンドの"On a Podcast"という曲が中々良い。サビの部分の歌詞に:
I heard it on a podcast…rockin’ fuckin’ radio
You want it, you got it…just download it and pod it
On a podcast…no one’s gonna stop ya
Tell the FCC to stick it…kick it…
The revolution’s on
とあるように、従来の商業ラジオ局・番組をこき下ろすポッドキャスティング讃歌として書かれている。曲調は80年代のポップっぽいロックである。Adam Curryの名前も:
Radio was fuckin’ blow ‘til Adam Curry fixed it
と「ラジオを直した人」として登場する。そりゃ気に入るはずだ。
このページでカラオケバージョン、ボーカルのみバージョン、「安全な歌詞」バージョン、「ちょっと過激な歌詞」」バージョンと色々ダウンロード(MP3)できるので、ご興味のある方はどうぞ。自分のコンピューターや音楽プレーヤーで聞くのはもちろん、CDへのコピーも自分のポッドキャストでの使用も、リミックスもご自由にどうぞ、といういわゆる"podsafe music"である。
Podsafe Music、ポッドキャストの拡大と共に売り出し中のバンドが宣伝のため自作をポッドキャストにかけてもらえるよう提供したりしていることもあって急激にその数を増やしている。音楽自体の好き嫌いはともかく、演奏や音質などの点では「売っている」音楽に比べても全く遜色はない。Adam Curryも深く関わるPodsafe Music Networkのサイトにカタログとして揃いつつあるので、ご一覧を。
ちょっとでもクリエイティブな志向の持ち主であれば自分の発想を文章としても(ブログ)、独白としても(ポッドキャスト)、音楽としても(Podsafe Music)、そして映像(写真やビデオ)としても大勢の人に簡単に問いかけることができ、聞き手も自分の嗜好がどんなにニッチであってもどこかにそれに合う無料のコンテンツを見つけることができる、というありがたいような混沌としてわけわからないような世界が展開しているわけである。
こういうのを見ていると、これからは「ヒット」とか「新しい流れ」の源は、「ごく少数の大天才」か「互いに影響し合う無数の凡人」の2極でしかないのかな、など思えてくる。そして、その中では受け手・享受する側も「アンテナの敏感さ」と「自分自身の嗜好」を持ち、磨いて行くことが必須なのかな、とも思う。
さて、音楽ついでに書けば、最近気に入っているのが「バーチャルバンド」"Gorillaz"の音楽。先日のWired誌の表紙にキャラが載る等大々的にフィーチャーされていたのでつい好奇心に負けて買ってしまったが、特定のジャンルに縛られず、様々な音楽スタイルや音源を混ぜ合わせるのが妙にツボにはまっている。
また、今この本を読んでいます。
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