ジャーナリスト・ブロガーとして縦横無尽に切れ味鋭いコメントを書いていたサンノゼマーキュリー紙のDan Gillmorが同紙を退職し、最近の著書「We the Media』で提唱していた「草の根ジャーナリズム」を推進するプロジェクトを立ち上げると木曜日付けのコラムで発表した。
I hope to pull together something useful that helps enable -- and demonstrates -- the emerging grassroots journalism that I wrote about in my recent book. Something powerful is happening, it's in the early stages and I have a chance to help figure this out.
I'm not ready to discuss the specifics yet, mainly because I have many more ideas than I could possibly try to put into practice at this point -- and we're early in the process of working out the venture's actual form.
「個人の草の根レベルのジャーナリズム活動により何か大きな事が起ころうとしている。それがどんなことが起きるのか、どのようなものになるのか自分にも分からないが、それを形作ることを助けるような仕事がしたい。アイディアが多すぎて具体的な話をするにはまだ時期尚早だし、どんな組織でやるかについてもまだ話し合っている最中だ」
といったような漠然としつつも何か静かに燃える炎のような意気込みを感じさせる発言であったが、翌金曜日にはブログ界の大物諸氏が何人も「どんなプロジェクトになるのだろう」と憶測を巡らせていた。
中でもDanと直接話したというDave Winerは金曜日のエントリで、「大物VCやGoogleのようなシリコンバレーの有力企業がバックについているのではないだろうか?」としている。
I wondered who he was working with. He didn't say. I suppose he could be doing it on his own, but somehow... I don't think so. Then I noticed he was sitting to the right of venture capitalist Joi Ito during the sessions this afternoon and thought Hmmm, I wonder. Sitting to Ito's left was Google VP Andrew McLoughlin. Maybe his money is coming from a big Silicon Valley company?
自分がこれ以上憶測を重ねてもそれこそ屋上屋を重ねるという結果になるので、ここはWiner同様、Dan自身の口から語られるまで静観したいと思う。
Dan Gillmor、私は一度だけ直接お話をしたことがあるが(あの時はえらく緊張した)、上に「静かに燃える」人、と書いた通りの人で、ケレン味ももったいぶったところも無い人であった。普段のブログも、そういう調子である。こういう人が何かを信じたり、ビジョンを持った場合は凄味を発揮する(だからこそWinerが書いたような人とお金がついてくる)のだろうな、と思う。
と書いて気づいたのだが、自分が日々優先的に読んでいるブログ(具体的に言えば、Bloglinesで毎朝まず初めにチェックし、時間がなければ他のは読まない事さえあるもの)というのは、「最新情報がどうのこうの」というものよりは書き手の人柄に触れることができるようなものが多い。これは多分に「思い込み」が入っているのかもしれないが(Danの場合は、たまたま幸運にもブログと実物を対照させて検証できたが)、Scobleにせよ、Winerにせよ、Doc Searlsにせよ、(これは専らPodcastだが)Adam Curryにせよ、その文章にそれぞれの「人」を感じ、親近感を抱いてしまっている。彼ら、そして他の多くの人にとってブログ書きとは、「○年○月○日の自分」の一部を世の中共有すると共に、自分のこの世における存在のアーカイブをとる行為なのかもしれない。
先日のセミナーでも「他人のブログに興味を持つか、持たないか(事実か、意見か)」という話があったが、もうちょっと考えると、自分は「意見」というよりは「他人の人間性」に興味があってブログを読んでいるのだと思う。
Danがどのようなことを考えているかは今後の楽しみとするとして、その中にこうした「人間臭さ」という要素が含まれていることを希望してやまない。
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