Motorolaが今度出す電話は、iTunesから音楽をダウンロード・再生できるものになる、という話がEngadgetそしてSlashdotに掲載されていた。元ネタはこちらのReutersの記事。
Apple Chief Executive Steve Jobs made the announcement via video conference at an event the night before Motorola's annual analyst meeting in the Chicago suburb of Rosemont, Illinois.
つい数時間前に発表されたばかりであるが、Steve JobsとMotorolaのCEO Ed Zander(元Sun Microsystems)の共同声明による発表であるので本当にやるらしい。
近年のMotorola、「ぱっとしない」製品ばかり出していたのでノキアやSamsung、LG、そして日本製の携帯電話に押されまくっていたが、昨日画像が流出していた新作電話の"V3"(なんと$700)といい、今日のこの発表といい、まだまだしぶとく「おお」と思わせるものを作っている。
ただ、アップル側としては対応ハードウェアの増加によるiTunesの利用者ベースの増加は嬉しいが、iPodのカニバリは避けたいので、この「音楽電話」にiPod並みの容量・機能を持たせるつもりはないようである。その辺の微妙なさじ加減が、Jobsの以下の発言に感じられる。
"Wouldn't it be great if you could take a dozen of your favorite songs with you on your phone," Jobs said. "We thought it would be great if together Motorola and Apple could give them (consumers) a small taste of what this digital music revolution is about."
12曲(a dozen)しか入らない容量で、本物のiPodを買う前の「お試し」としてこの「音楽電話」を位置づけよう、というのか。その場合この電話の値段がそうそう安くなるとも思えないので、ユーザーに電話とiPodという割とお高めの(しかも大きめの)デバイスを2つ買うことを強いることになる。そうなれば大多数のユーザーはiPodと安くて軽い携帯電話を買う方を選ぶので、あまりmake senseしないような気もする。それとも、これはアップルによる携帯電話進出(アップルブランドの電話?!)のための布石なのか、はたまたiPodのオペレーティングシステムをWindows化させようという(かの昔Mac OSでやっときゃ良かった、といつも言われること)動きなのか…。Engadgetのエントリにあった以下の一文は、後者だと思っているように感じる。
t’s a bit of a blow to the iPod’n’Tunes pundits defending Apple’s hardware-first business model, but hey, they’re going where the money is.
モバイル系サイトTheFeatureでも、いろいろ考察がなされている。
It's an interesting move for Apple, which has said in the past the iTunes music store is a loss leader designed to help sell iPods. Presumably, they want to take new Moto phone users and turn them into iPod buyers.
このように「新型電話はiPodを買わせるための呼び水」と私とかぶる考えを書いた後で、
That, or this is just the first step towards the much-clamored-for wireless iPod. The logical next step is being able to buy songs from the iTunes Music Store from the handset. Forget monophonic ringtones via SMS or hobbled "mobile mixes" -- get ready for 128K stereo AAC over the air.
「これはワイヤレスiPodへの布石だ」「携帯電話でiTunes Music Storeから曲を買って、着信音に使えるようになる」といったことを考えている。携帯電話のネットワーク(802.11でも良いのだが)に乗っかったiPod、出先で「この曲が聞きたいから買おう」ということができるようになるわけだ。
自分が買うかどうかはともかく、こうしてまた、ウォッチして、書こうという対象が増えた次第である…。
こんにちは。こちらには初めてコメントします。
上記のニュースは私もいくつかのサイトで見たのですが、これはiTunesおよびiPodで使われているコーディングおよびコピー防止技術である「FairPlay」のライセンスをMotorolaに供与することになるんですかね?(この部分の明快な記述がどの記事でも見つけられませんでしたが、でないと再生出来る携帯電話はMotorolaには作れないはず)
他のオーディオ機器への展開可能性が薄い点からMotorolaをパートナーに選んだのかも知れませんが、1インチ以下の小型HDDを将来携帯電話に搭載という話もあちこちで出てますので、ひょっとするとMotorolaでもiPod mini並みのものができちゃったりして・・・
Posted by: TAK | July 28, 2004 at 12:55 AM
TAKさん、コメントありがとうございます。
そうですね、FairPlayのライセンス無しにはできないでしょうね。「他のオーディオ機器への展開可能性が少ない」=競合する可能性が少ないというのは当たっていると思いますが、HPにもiPodを作るライセンスも与えている(いつ出るんでしょうかね)ので、「製品限定」のライセンス契約なのかもしれません。
最近のHDDの小型大容量化はめざましいので、携帯電話でも数ギガの音楽が聞ける日はそう遠くないでしょう。ただ、「音楽専用」に特化したiPodのあのエレガントなUIを携帯電話のようなごちゃごちゃとしたハードにうまく詰めるのかどうか…。
Posted by: Naotake | July 30, 2004 at 10:29 PM